さる令和6年7月3日、
心の相談員ネットワークの通常総会と研修会を
石川県の金沢駅近くの女性センターにて開催しました。
ご参加頂いた会員の方、ありがとうございました。
また、ご参加頂けなかった方にも雰囲気が少しでも伝わればと、簡単にですが報告させて頂きます。
例年は大阪で開催することも多い通常総会ですが、
今年は能登半島の震災を受け、金沢での開催とさせて頂きました。
それは、金沢で開催することで少しでも復興支援ができればという気持ちももちろんあります。
また、実際に現地に足を運ぶことで、被災地の理解を少しでも深められたらという意味もあります。
翌日には被災地活動として有志による活動も行いました。
実際に現地に行くことで、テレビやニュースで聞くよりも、まさに肌身で体感することの多い総会と研修会だったように思います。
総会は、お昼過ぎの13時より開催となりました。
総会には20名ほどの会員がご参加いただきました。
内容などは後日、会員各位のもとにお知らせを送らせて頂きます。
参加された会員から様々なご意見を頂き、とても有意義な総会だったように思います。
総会が終わりました後の研修会では、辻雅栄氏と増島智子氏のお二人に御講義いただきました。
最初は、辻雅栄氏による御講義です。
辻雅栄氏は、金沢市の宝仙寺のご住職ですが、心の相談員養成講習会の第一期卒業生でもございます。
心の相談員を受講されてきた方は高野山の足湯隊についてもご存じの方も多いかと思いますが、
その足湯隊として何度もボランティアに足を運んできた方です。
今回は「高野山足湯隊、再始動」という題にて講義を頂きました。
実際にボランティアに入られた体験談と報告とともに、小牟田氏による焼き芋屋台の話をされてました。
辻雅栄氏自身も最初は「こんなのが役にたつんかなぁ」とやや懐疑的だったそうですが、
実際に足湯隊とともに焼き芋屋台をひらいてみた時に、その効果にとても驚いたそうです。
焼き芋屋台のもとに、自然と人が次から次へと集まってくるので、これは現地の人との交流の場づくりに絶大な効果があるとおっしゃってました。
スライドからも屋台をかこんだ皆さんの雰囲気が伝わってきました。
続いては、増島智子氏による御講義です。
増島智子氏は、被災地NGO恊働センターの方です。
翌日には被災地活動のコースの一つをコーディネートして頂いた方でもあります。
年初の震災より能登半島に入られて、被災地でのボランティアを続けてこられました。
その経験を元にした「ボランティアが見た2024年能登半島地震の現状と課題」という題にて講義を頂きました。
被災地の現状と課題。
そう一言でまとめるには、あまりにも悲惨で、そして多方面にわたるものがありました。
現地の方の苦悩や、行政の行き届かない対応。
研修の時点で被災から半年以上が経過しているにも関わらず、復旧が全く進んでいないスライド写真には心に迫るものがありました。
また講義には、辻雅栄氏が実際に能登半島にボランティアに入られた時の辻雅栄氏から見た現状と課題、
そして会員の中から被災者でもある方からの現状と課題などもあわせて発言してくださり、
能登半島内での地域ごとの復興の進捗具合など、まさに多角的にみんなで共有することができたように思います。
深く刻まれるような講義でした。
総会・研修会に参加頂いた方から、ご厚意で各地のお菓子などをお持ち寄り頂きました。
こちらはそれぞれ袋に小分けして、翌日の被災地活動にて現地の方にお配りさせて頂きました。
その数なんと60袋ほど!
皆さん大変喜んでおられましたし、またそれぞれ各地のお菓子がありましたので話も弾みました。
総会に参加された皆さん大変お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。